愛着を はぐくむヒマない 使い捨て
今年のはじめ、街で見かけた安いカバンを購入。
消費税込みで1050円。
機能的には満足の行くものでしたが、肩掛けベルトの取り付け部分が裂けてきた。
見ると薄いビニルレザー部分が荷重に耐えられず無残な姿に。
安物買いの銭失いとはよく言ったもので、そのまま廃棄してもよかったし
返品交換したとしても同じ事になるのが嫌であった。
この手のものは日本製ではなく恐らく中国製、
現地では一日80円くらいで子供たちも労働に従事している。
このカバンの生い立ちも恐らくそうなのだろうと想像するとそのまま捨てる気が起きない。
ちょこっとなおしてみる事を考え
ネットで革を売っている近場の店を探し、牛革の端切れを購入。
接着剤等をあわせて1155円の投資であった。
できあがったのがこの写真。
今のところ重いものを入れても大丈夫である。
道具は手を入れて使うと愛着も湧いてくる。
道具も人も同じ事が言えると思うのだが
使い捨ての世の中はそんなヒマもなさそうだ。