自分のスタイル
最初はモノマネから。
覚えたら自分のスタイルで。
習い事の殆どはそういう経過を辿るのではないでしょうか。
特に日本の伝統芸能はその色が濃いと思います。
受け継ぐ人には、それぞれ個性がありますからまったく同じものとしては伝わっていかないと思います。
太鼓にしても、師匠のものまねはするけれども、骨格や筋肉の違いまではまねする事はできません。
まねをするのは「のようなもの」で、100パーセント同じようにコピーするのは無理だと思っています。
手が変われば品も変わる。
どれが絶対正しいのだ、という事は言えないのでは?
ショパンのピアノ曲は指使いが特殊で理不尽なものがあるという。
ところが当時のピアノで弾くと、その奏法が一番適しているのだそうだ。
進化した現代のピアノでは表現されるものが違ってきてしまっているいい例です。
形ばかりを真似しようとする人がいますが、私はそれだけでは意味がないと思ってます。
形の中に存在する音の真理を自分のものにする事。そのためのモノマネでしかないのではないかと思ってます。
自分のスタイルを確立すること、そこからいろいろ見えてくるものがありそうな気がしています。