先日小学校お囃子クラブで指導した際、お囃子に欠かせない鉦について触れました。
鉦は当たり鉦、チャンチキともいわれ、江戸囃子にもよく使われます。
当たり鉦はその奏法から本来摺り鉦と言われますが、スルメがアタリメと言い換えられたのと同じでスルのは縁起が悪いという事でアタリ鉦と呼ばれます。
芦原のあしが悪しに通じるという事で、よいという意味の吉原に言い換えられたのと同じかと。
摺り鉦は文字通り摺って音を出します。
お皿の形状の内側を摺るようにして音を出す奏法からきているものと。
このする音を嫌う人もいます。
この摺り鉦、単に鉦とも呼ばれますが創作太鼓の世界ではわき役的存在。
これは伝統系のお囃子をやっているところをのぞいて鉦の打ち方を専門的に教えてくれるところがないからかも。
江戸囃子は締め太鼓2台、大太鼓、笛、鉦の5人で演奏する五人囃子が一般的。
どれが欠けてもお囃子になりません。
江戸囃子の鉦にはチッチャンチャチャチキチチャチャンチャチャチキというメインフレーズがあり、チ・キは縁、チャ・チャンは面を打つ口唱歌。
お囃子は京都祇園祭が全国に流布されたと言われ、屋台を引き回す形式は各地に見られますが祇園祭の鉦の音は印象的。
伝統系の鉦
創作系の鉦
鉦も追及して研究してみるとオモシロイかもです。