ストックフォトは商用写真販売の事で今はネットでの売り買いがメインと思います。
その昔は写真素材を販売している会社に出向き、膨大な紙(写真)資料からこれというものを探していました。
写真提供者はプロのカメラマン、利用料も結構高額の閉鎖社会でありました。
スマホ時代になり誰もがカメラマンに、その意味ではプロとアマとの線引きが昔ほど厳格ではなくなりました。
そこへきてネット社会になった現在は写真市場が一般に開放され、登録すれば誰でも写真の売買ができるようになりました。
ストックフォトは月に2~3万円稼げる副業としてテレビ番組にも紹介されておりました。
かくいう私も3000枚以上のデジタル写真があり、試しにストックフォトの一社に登録してみました。1999年2月の事でありました。
写真が登録されるには審査があり、はじめのうちは落選ばかり。
システムは単品販売と定額制とあり出品者は任意に選択できます。
要は単品販売は単価も上ですがなかなか売れない、定額制は単価が低いけれど販売機会が増えるというもの。
とりあえず実績優先で両方選択。
単品は5月に1点売れ初の実績が、その後は鳴かず飛ばずで9月に1点、年が明けて2か月に1点の割合で売れました。
定額制も2か月に1点は売れるように。
登録してから3年8か月、25点の写真が売れましたが販売額は2300円に満たないもの、副業にはならんですね。
それでも意外な写真が売れたり、何に使われるのかまったくわからないものが売れたり、そんな楽しみかたもできます。
売れる写真の撮り方もあるんですが自分はそこはあまり重視していません。
売れる写真はつまらないから、というのがその理由です。
しかしながら市場は芸術的な写真ではなく、当たり障りのない俗っぽい写真の需要が高い。
当方も売ろうと思って写真を撮っているわけではないのでそれでよしとしています。
そうは言っても売れないと自分のフラストレーションが溜まるので、説明的な写真も撮るようになりました。
それでも自分らしさは頑なに残しておるつもりです。