プーチンによるウクライナ侵攻、大いなるロシアという妄執に憑りつかれた権力者による愚行としか言いようがない。
強大な権力を手に入れた一個の人間の、暴力による圧政の歴史には枚挙のいとまがない。自作自演の英雄像が崩れ去った時、プーチンは歴史にその汚名を刻む事になるだろう。
困った事はそういう暴君の側に立ち、権力のおこぼれにあずかろうとする人間がいること。あるいは自分の不平不満を代弁する暴君に熱狂してしまう人たちがいること。
卑近な例としてトランプ支持者の国会議事堂乱入などの暴挙が記憶に新しい。
ロシアへの制裁はプーチン政権に対して向けられるべきだが、怒りの矛先がロシア人一般に向けられるのはスジが違う。
報道によると、海外在住のロシア人がいわれのない迫害の対象になっているそう。
ロシア人はすべて悪だ、という短絡志向の表れである。
かつて新型コロナでパニックになるとアジア人とう理由だけで襲われたのと同じ構造。
しかし、海外にいるロシア人は自国の圧政から逃れ、自由の国の空気を吸い、思考は正常な人が多いと思われるけれど、ロシア人と言うだけで差別を受けてしまう。
冷静さを失った民衆は味噌もクソも一緒に相手に襲い掛かります。
坊主憎けりゃ袈裟まで憎い、という思考は文明人はしてはならない事。
無知と偏見から無責任なバッシング行為は避けたいもの、憎悪は無差別に向けられるべきではありません。