カタチある ものは無くなる いつの日か
沖縄の首里城が焼失、建物と同時に貴重な文化財資料が失われてしまったようでショッキングな出来事です。
有形文化財は人の手によって作られた人類の歴史を物語る貴重な資料として後世に受け継がれていきます。
無形文化財は受け継ぐ人がいなくなるとそこで途絶えてしまいますが、有形文化財は災害や破壊に合わなければ残っていきます。
数年前にアルカイダによってバーミアンの石窟大仏が爆破された時はショックでしたが、時代の価値観の変化で文化財が破壊される事は起こりうる話で、偶像崇拝を禁ずるイスラム教徒にとって仏像の存在は許されない。同じような事は中国の文化大革命や日本の明治時代の廃仏毀釈運動においても文化財破壊は平然と行われました。
人の手によって作られたものは人の手によって廃棄される、という事が起きるのも歴史が物語っています。
また、どれほど価値があるものでも自然の力には抗しきれないという事も。
過去に地震や台風によって姿を消した文化遺産は数知れないでしょうし、自然だけではなく火災などの人為的な災害によってもカタチあるものは姿を消してしまいます。
人類の文明が始まったのはたかだか数千年でしかありません。
果たして数万年の時間単位で残る文化遺産があるのかどうか、誰にもわかりません。
ま、人類自体が存続する保証もどこにもありませんし。