洗足学園音楽大学打和太鼓部「鼓弾」の17回定期演奏会にいってきました。
前回は都合がつかず、観れませんでしたが今回で4回目でしょうか。
毎回手書きの案内が届くため、重い腰も上がってしまいます。
全6曲、林英哲氏が指導しているので氏の曲が3曲、宴、道をゆく人、海の豊穣、
残り3曲は都じょんから、モノクローム、八木節。
今回は英哲氏の曲をじっくり鑑賞しましたが、声(和声)を楽器として使っていること、
同じフレーズを全員で打たず、輪唱式手法で深みを出している点、
横打ちで色々な見せ方、打ち方で見た目にも音的にも厚みや変化を持たしていること、
とても参考になりました。
マリンバと組み太鼓のデュオ曲都じょんからは2人の息もぴったりなんですが、
緊張感で満ち満ちていた観ているこちらも肩が凝ってしまうような演奏でした。
全体的に曲作りが緊張していて、どこか高度な音楽的舞台を目指すような印象で
これは学校の癖のようなものなのか・・・。
面白かったのは太鼓の淵打ちから皮まで滑らかにつないぐ打法、
ああ、こんな音作りができるんだと新鮮でした。
石井眞木氏が鬼太鼓座のために作曲したモノクローム、
ホール音響のせいか締め太鼓の淵を打つ音がとても濁っていて、不快な音に。
ホール自体の作りもコンクリート打ち放しで、色気がない。
個人的には演奏のステージには華やかさが欲しいと思っているので
緊張ばかりの音の構成は疲れちゃいます。
八木節は笑顔とともに演奏しているのですが、日本的な訛りがなく、
どうも五線譜に書かれた音を忠実にトレースしている感じがして、
和楽器らしくもっとはずしてもいいんじゃないかと感じました。