先日の日本太鼓協会公認指導員講習にて行われた大太鼓と締め太鼓、両方とも荒川正輝氏。
荒川正輝氏は全6つの大太鼓コンテストで優勝している強者、
奥さん娘さんと三人で荒川社中というユニットを結成しています。
太鼓の極意の一つ、「鞭の動き」、これは大太鼓であろうと長胴太鼓であろうと締め太鼓で
あろうと同じ原理原則が通用します。
大太鼓は伏せ打ちと異なり、腕の振りの角度が90°内外、
しなやかな腕のしなりが必要で、大太鼓だからと力で打つのは体力が持ちません。
今回、基礎打ちの練習として
Aどんどこ
Bどこどん
Cどこどこ
Dどこんこ
1ドこどこ
2どコどこ
3どこドこ
4どこどコ
5ドコどこ
6どこドコ
7ドこどコ
8どコドこ
(ど=右手こ=左手、カタカナ=強打)
これを【A×4→B×4→C×4→D×4】→【A×2→B×2→C×2→D×2】×2→
【A→B→C→D】×4をワンセットとし繰り返し、だんだん早くして行く。
次に
【1×4→2×4→3×4→4×4】→【1×2→2×2→3×2→4×2】×2→
【1→2→3→4】×4を、次に5678を同じように。
最後に全部をつなげて。
大太鼓でも長胴太鼓でも締め太鼓でも、担ぎ桶でも同じ内容で練習することで
太鼓に打ち慣れて行く効果が望めます。
慣れないうちは頭と手がヘロヘロになりますが、少しずつ慣れて行くしかありません。
今では朝な夕なに手を動かすようにしています。
今回の講習は「指導する」という事に重点を置き開催されました。
今迄はややもすると指導員個人のレベルアップに注意が行きがちでしたが
指導方法の構築ができないか、という観点で企画してもらいました。
荒川氏のHPを覗いてみると、今回の指導員講習の記事があり、
締め太鼓は打ち込んでいる人が殆どいなかった、とありました。
確かに締め太鼓を打つ時は打つ動作を流すのではなく、
バチを構えた瞬間と打った瞬間にバチの残像が残るように一打一打打つ、と教わりました。
また指導方法を伝授するという立場に立っての講習はいろいろ収穫があったとも。
教える方も教わる方も収穫があったということはとてもよかったと思います。