蚊取り線香、日本の夏の風物詩です。
今では電気式のものもありますが
やはり煙が出ていた方がなんとなく効き目があるように感じます。
ところが、あの煙には実は殺虫成分は殆ど含まれていないんだそうな。
線香の火種の熱によって目に見えない殺虫成分が気化して空中に拡散され、
煙は単に煙りだけなんだとか。
でも、目に見える煙が漂う事によって風向きや道筋が見える方が気分的にはよろしいです。
蚊取り線香はいつ頃からあるのか?
ちょっと調べてみると意外にその歴史は浅いものでした。
明治18年(1885) 除虫菊が米国から渡来
和歌山県、東京都、熊本県などで栽培され始める。
- 明治21年(1888) 粉末状の蚊取線香が作られる。
- 明治23年(1890) 棒状の蚊取線香が作られる。
- 明治28年(1895) 渦巻き型の蚊取線香が作られる。
- 昭和30年(1955)頃 合成ピレスロイドの実用化が始まる。
との事で渦巻き型の蚊取り線香は120年ほどの歴史しかありません。
もともとは普通の線香のように棒状だったようですが
燃焼時間も短く、倒れて火災の原因にもなったとか。
一説によると蛇がとぐろを巻いている姿にヒントを得て
渦巻き状にしたんだとか。
おかげで就寝時間の7時間程持つようになったそうです。