イソップ寓話 キツネとツルより
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ある日、意地悪キツネがツルを食事に招きました。
キツネは特製のスープをスープ皿で出したんだと。
長い口ばしのツルは平たいお皿からスープを飲む事ができません。
キツネは、「せっかく美味しいスープを用意したのに」、と残念がり
自分はおいしそうにスープを飲み干して、お皿迄舐めてみせました。
次の日、今度はツルがキツネを食事に招きました。
ツルは仕返しをしようと、ごちそうの肉を口の細い壷に入れて出しました。
キツネは鼻先すら入らない壷の中の肉を食べる事ができません。
ツルはこれみよがしにくちばしで壷から肉をつまんで美味しそうに食べて見せました。
「おや、キツネさん、せっかくのごちそうを召し上がらないんですか?」
とツルが言うと、キツネは
「俺にとってのごちそうはお前さんだよ」、とツルに飛びかかり食べてしまいましたとさ。
とっぺんぱらりん
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原作ではツルが見事仕返しをし、仇は仇で返される、という教訓が語られています。
しかしながら本編では相手を見誤るとひどい目に遭う、という意味合いを付加してみました。
世界的にみても安全な国日本、海外に出かける時はツルのようにならないように・・・。