イソップ寓話 「金の卵を産む鶏」より
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昔々、あるところにおじいさんとおばあさんがつつましく暮らしていたんだと。
おばあさんは毎朝、飼っている一羽の鶏の卵をとりに行くのを楽しみにしておりました。
ある朝のこと、おばあさんが鶏のところに行くと何やら金色に輝いているものが目に入りました。
手に取ってみるとそれはズシリと重い金の卵でした。
それを聞いたおじいさんもビックリ、これは神様からの贈り物に違いないとたいそう喜んだと。
おじいさんとおばあさんはその金の卵を売って
今迄手にした事の無いほどのお金を得ることができました。
ある日のこと、おじいさんはふと、鶏の体の中には大きな金塊があるに違いないと考え、
金塊欲しさに鶏を殺してしまいました。
お腹を裂いてみると、金塊などどこにも見当たりません。
おじいさんは欲をかいたため金の卵を生む鶏を失ってしまいました。
そこにおばあさんが帰って来て言うには、
あれま、爺様、鶏を殺しちまったのか、
でも安心してけろ、金の卵から生まれたひながたくさんおるで、
そのうち金の卵は腐るほど手に入るだろうて。
とっぺんぱらりん
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男は単純、女はしたたか、という一説。