イソップ寓話より
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ある日、ウサギに足がのろいといつも馬鹿にされているカメがウサギに競争を申し込んだんだと。
ゴールをびっくり山の頂上に決め、ふもとからヨーイどんでスタート。
カメは一生懸命走りますが、ウサギはカメを置いてけぼりにしてすたこら先に走り去ってしまいます。
ウサギはびっくり山の中腹迄走って来て、ここまでくれば一安心、と日向で一休み。
山の中腹からの眺めはとてもすばらしいものでした。
ウサギは心地よい風と気持ちのよい陽気に誘われてついうとうとと居眠り始めてしまいました。
ウサギが居眠りしている間にも、カメは一生懸命山の頂上を目指します。
陽は西に傾き始め、頂上をめざすカメの足の影がとっても長く地面に伸びています。
カメが頂上迄あと一息というところまで来た時、うすら寒さにウサギは目を覚ましました。
アッと叫んだウサギは脱兎のごとく走り出し、いや脱兎そのもの、火事場の力持ち、
その走りは神ってる、とも言えるもの、まさにびっくり山の頂上を目指すびっくりウサギ。
ゴール寸前のカメを抜去って先にゴ~~~~ル!ってサッカーじゃないんだども・・・。
結局、カメは走る事に関してはウサギには適わないことを改めて思い知る事となったんだと。
とっぺんぱらりん。
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原作は油断大敵、という寓話ですが、本編はないものねだりは禁物、身の程を知れ、
という戒めのお話。
真の実力者は逆境においてもあきらめずに全力を尽くす、という意味合いも。
負けはしましたが、チャレンジ精神の持ち主のカメもその栄誉をたたえられるべきでしょうか。