HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

太鼓祭りinみよし 第六回西日本大会を振り返って3

最後は大太鼓の部、5人の参戦者があり、一位のみ日本一決定戦に出場できます。

大太鼓は一般の投票ではなく、7人の特別審査員の票で一位が決まります。

一応審査基準はあるものの、その審査基準は審査員のそれぞれに委ねるしかありません。

私の場合は

①きちんと音が出ているか(音の量)

②太鼓の全面を使い分けているか(音の質)

③曲の構成(音楽性)

④合理的な動きをしているか(姿・技術

をポイント化しています。

本部で控えている時に、大太鼓の話になりました。

パシッという音がするのは妥当かどうか、という内容で、バチが寝ているとこの音が出ます。

バチが立っているとクリアな音がでますが、このパシッという音を打ち方が悪いから、

と捉える人もいるようです。基本的な打ち方を評価するという事だと思うのですが、

私はそれらの音を曲の構成上必要として使い分けているのなら許されると考えます。

実際、今回の大太鼓でも打ち込む時にこのパシッという音だけがする人と、

音を使い分けている打ち手がいました。後者の方が得点は高い。

大太鼓は打つ場所によって出て来る音の質が違います。

真ん中は低く響く音、周辺に行くに従って音は高く、硬くなって行きます。

これらを曲の中で使い分けて効果的に使っているかどうか、

そうする事で曲に表情が付加されます。

また同時にその音と体の動きがきちんとマッチングしていて、無駄な装飾がないか。など。

そして曲の流れ、始めから終わり迄流れが不自然になっていないか、

スリリングな展開になっているか、聴き手をいい意味で裏切るような要素が入っているか、

何よりも聴いていて気持ちがいいか・・・。

等を総合的に判断します。

大太鼓の一本打ちは変化を出すのが難しく、誰もが同じように聴こえてしまいます。

大太鼓の今後の展開はどうなるのか、さて。