刑事コロンボは、普通のサスペンスと異なり、最初に犯人と犯行が提示され、
それをコロンボがいかに謎解きをするかというところがオモシロイ。
ヨレヨレのコートにとぼけた会話、ボロボロの外車を駆って現場に現れ、
ちびった葉巻をくゆらしながら「最後にもう一点・・・」と犯人を追いつめて行く。
こういうサスペンスは5W1Hの構成が不可欠。
1When・・・いつ=犯行時間・アリバイ
2Where・・・どこで=犯行現場・アリバイ
3Who・・・誰が=犯人・アリバイ
4What・・・何を=被害者
5Why・・・なぜ=動機
1How・・・どうやって=殺害方法・凶器
これらが綿密に構成されていると見応えのあるサスペンスに仕上がるようです。
安物のサスペンスはどこかに無理があったり・・・。
上記の5W1Hはサスペンスのみならず、生活して行く時もはずせない要素で
特に案内文や広報の文章を作る時はどれも押さえておくべき必須の事項となります。
メールなども同じ事で、主語が無い人、理由が不明の文、期限がわからない、など
およそ人が読む、という事を考えずに書かれるものも少なくありません。
刑事コロンボは犯人がわかっているため、その辺の心配ご無用、わかりやすい。
日本のサスペンスものはやたら説明口調のものが多く、
最後に崖の上で犯人に悠長に犯行を語らせたりしています。
ま、気の利き過ぎたストーリー展開だと視聴者がキツネにつままれるという事もあるようです。
うちのカミさんは、アガサクリスティーのサスペンスなど、
何回も見直しては首をかしげていたりもします。
わかりやすい刑事コロンボでも「うちのカミさん」は結局最後迄謎に包まれておりました・・・。