御神楽では横置きの太鼓1台を二人で両面打ち、その音に併せて子供達が手に鈴を持って
踊ります。
舞台袖から
太鼓の軽快なリズムに乗っての踊り、恐らくテレビも映画もなかった時代、
お祭りの娯楽として飽きもせず楽しまれていたに違いありません。
人は太鼓(音楽)や踊りを無条件に楽しむ術を知っているようです。
これを見ながら、太鼓1台、太鼓たった1台から生み出されるリズムでこんなにも
見応えのある舞台が作れるんだと目からうろこでした。
メロディも無い、リズムだけのシンプルな構成、そのリズムに合わせての踊り、
鈴の音が調子を添えて実に気持ちのよい空間と時間を創り出しておりました。
これを元に面白い事がいろいろ考えられそうで、いいヒントをもらいました。
こうしてみると、新しいアイディアは突然閃くというより、何かを下敷きにして
それを発展、変換させるもんなんかなあ、と思います。
一種の文化の伝搬でしょうか。