しゃばたきというテンポの速い打ち方があるのですが地打ちはタカタカタカタカ、
○○○○ストトン○○○○ストトン(○は地打ち)のフレーズの部分、スは打たない空拍です。
このスはくせ者で大概次のトの入りが遅れてしまいます。この解決策として一人八丈の練習をします。
地打ちを口ずさみながら上拍子を打つ、そうすると、たかたかたトトンたかたかたトトン、
ひらがなは口で、カタカナは打つ。
もっと精度を上げるとトンのンも本来音としては無い部分なので
たかたかたトトかたかたかたトトか、になります。
実際はこのスもンも打ち姿に関わってくるのであくまでもテンポキープの練習のための方策。
スやンは音が無いのでここに溜めたり流したりの動きの演出が可能になります。
八丈太鼓は観せる太鼓でもあるので動きの演出も重要な要素、それらを含めて練習の積み重ねです。
まずはフレーズが口ずさめないと打てるようになりません。
まずは頭で覚えて、それを手に伝えて、最後は体で打つ、ここにも小さな心技体があるようです。