HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

この世:諍い・終戦記念日に想う

 これからも 諍い尽きぬ 人の世は 

終戦記念日、戦争という名の公認の国同士の狂気の殺しあいが終わった日。

戦争早期終結という大義名分のもと、二種類の新型原子爆弾の実験場にされた日本。

市民10万人が犠牲となった無差別大量殺戮の東京大空襲

投降も撤退も許されず玉砕という自殺行為を国に強いられた日本の兵士たち。

そしてその典型の特攻。

それは空にとどまらず、海でも陸でも、お国のためという名目で

人間爆弾として若き命と肉体が消耗された。

また戦場で武器弾薬も無く、飢えや病で死んで行った幾万の兵士たち。

敵味方、親兄弟妻子のある者同士の果てしなき殺しあい、憎しみの連鎖。


戦争は始まってしまえばお国のためにどんなむごい事でも強いられて当然になる。

南方戦線パラオ諸島ペリリュー島でそれまで日本軍が行って来た万歳突撃の方針が

大本営によって初めて徹底抗戦に戦術転換されたという。

それまではアメリカ軍はまるで戦争映画のように銃剣でむやみに

突撃して来る日本兵を蜂の巣にしていればよかったのが

これ以降洞窟陣地の日本軍の昼夜を問わないゲリラ戦の恐怖にさらされる事になる。


味方が殺されれば当然敵(かたき)を討つ。

その応酬で憎しみが憎しみを生む。

ある米兵は殺されて木に縛り付けられている三人の戦友の姿を発見、

銃剣で滅多突きにされ、切り取られたペニスが口の中に押し込まれた遺体。

日本兵は捕らえた鬼畜米英の三人を銃剣の練習台として殺害し、軍刀で首を切り落としたに違いない。

その後この米兵は洞窟に潜む17人の日本兵を発見した時、当然のように全員撃ち殺したそうだ。

憎しみを込めて。


お互い親兄弟のいるであろう二十歳そこそこの兵士の憎しみに満ちた殺し合い。

殺らねば殺られるという戦争の原理原則が兵を国を狂気に駆り立てて行く。

戦争を一度始めてしまったらそうなるしかない。


日本はこの69年間、戦争をせずに過ごして来た。

この地上では今も戦渦が絶える事がない。

憎しみの連鎖は営々と続いている。


日本は平和ボケしているという人がいる。

しかし戦争ボケする方が恐ろしい。


一度戦争を始めたら無意味な殺し合いに反対しても非国民呼ばわりされるようになる。

戦争を始めてはならない。

自主憲法を制定しようが、再軍備しようが決して戦争は始めてはならない。

国に戦争を始めさせてはならない。


果たして地球上に人類がいる限り、諍いはなくならないのだろうか。