HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

太鼓:鑓水太鼓

我が母校、多摩美術大学芸術祭に行ってまいりました。
お目当ては鑓水太鼓。
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夏の岡村天満宮の演奏いらいです。
本日は芸祭最終日、雨模様のため体育館に会場を移しての演奏でした。
演目は
ヤーフーフー
日暮のぼり
ひょうひょうと
紫音
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空の影、鳥の影
鬼の三宅
風の間、雲の間
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そしてアンコール、どっこい多摩美
 
鑓水太鼓は多摩美ほしのあきら氏が指導する太鼓ですが
普通の太鼓にしたくないという強い思いがあるようで
どちらかというと音楽系の音作りが特徴。
決して力技ではないけれど音はしっかり出す、
縁を巧みに使った複層的な構成。
 
本日は団員の作曲によるものも披露され、やはり趣の違う曲があるのはおもしろいです。
 
今までに同じ曲を何回か聴いていますが今日は一番前に座っていた事もあり
じっくり鑑賞と観察をさせていただきました。
 
基本はドンドコの地打ちに乗っていくものが多いようです。
曲を作る時、ひとつの方法として地打ちのフレーズを決めるというのがあります。
地打ちの響きで曲の印象が決まる。
その地打ちにどう本曲をのせて行くか・・・。
 
今日その曲作りのヒントをもらったのは
同じフレーズを縁打ちで打ち回して行く方法。
シンプルな要素であきない構成が可能に思えます。
 
また、ソロ回しの曲もありますが、これは基本的に打ち手のレベルが
求められるのでどこにでも応用ができるというわけではありません。
細かいフレーズが得意な人、打ち込みに全力投球の人、構成に巧みな人、
それぞれの個性で打つ太鼓はとてもおもしろい。
 
曲の中には「間」を聴かせる太鼓もあってこれもいいです。
間のあいだにもきちんと音が聞こえます。
うん、いいですね。
太鼓の中には強迫観念にとらわれたようにず~~っと音を出しっぱなしにしているものがありますが
間を生かす音作りはすばらしいです。
 
細かいですが最後に一点気が付いたのは後ろに体重をかける時につま先が浮いてしまうこと。
太鼓は大地を足でしっかりつかむ事も大事、
できればつま先はつけたままの方が見た目にも安定感があるように思います。
 
そういう些細な事は別にして鑓水太鼓、なかなかよいです。
大学の太鼓は期間限定付き、其の辺が悩ましいですがこれからもがんばってほしいです。
 
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ここ八王子キャンパスを訪れるのは卒業以来、37年ぶり。
上野毛キャンパスから移転した一期生なので当初は山また山の景観でしたが
今はその全山に校舎が立ち並んでおりました。
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一部当時を彷彿とさせる光景も残っておりました。
入学式の時、この坂を登っている目の前を蛇が横切っていった事を思い出しました。
 
美大らしい校舎案内(芸祭仕様?)
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こんなお遊びも。
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そんなこんなの一日でありました。