HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

富士山太鼓祭り2013 その2

イメージ 1
 
全国高校生太鼓甲子園と称されるコンテスト、16校の参加で競われました。
最後の講評で大会委員長(?)は今回は18校の参加と勘違いな発言、
ゆえに優勝のあなたたちは5%なんです、とわけのわからない事を言っておられました。
主催者側としては参加校の正確な数くらい把握しておくもんでしょ。
 
表彰に続き地元太鼓団体の演奏がありました。
イメージ 2
冨嶽太鼓

これは一般論ですが何を表現するのかしたいのか?がやはり気になります。
これだけ太鼓団体が増えると印象に残る代表曲を持つべきだと思います。
へたをするとどの団体もどの曲もみ~んな同じに見えてしまう、聞こえてしまいがち。
太鼓はメロディーがない分、差別化は難しいと思いますが
ここまで太鼓のレベルが上がってくると、ただ打っていたのではもう魅力がありません。
例えば桶と宮の使い分け?
最近は軽く機動性があるため桶胴太鼓の使用も多くなりましたが
宮太鼓の代用品のような使われ方をしているような印象も。
音質は当然違うのですが、桶胴の最大の特徴は音の調整が可能という事ではないのでしょうか。
宮一台と桶二台の組み太鼓を演奏していても、太鼓による音の違いは殆どなく、
三台使って曲芸のような打ち方だけに観客の歓心が集まるみたいな事もままあります。
太鼓はあくまでも楽器なので音にとことんこだわって欲しいと思うのですが。
そんな事を考えているうちに
 
いよいよメインイベントの大太鼓一人打ちコンテスト本選の開始です。
このコンテストは世界最大級の大太鼓その名も「富士山」(地上高3776mm)を打ちこなすというもの。
総勢20名の打ち手によって行われました。
イメージ 3
これだけの大太鼓を打ち鳴らすのは至難の業と思います。
それでも20人の打ち手を見ていると、どうすれば鳴るのか、
観客へのアピールの方法、曲の構成(3分以内のオリジナル)
この太鼓の使い方、等々いろいろな研究材料が発見できます。
 
科学的には太鼓の共振点を探る事で音は出てくるのではないかと。
ま、予選と本番の一発勝負の中から経験とカンでそれを発見するしかないと思いますが。
大きな面をいろいろ使っている打ち手が多かったのですが
その割には音の変化が感じられませんでした。
音の違いをアピールするパフォーマンスの余地はあるのかも知れません。
逆に言うとパフォーマンスだけに終わっているとも言える・・・。(音が伴っていない)
 
太鼓の曲名にはあまり意味がないものが多いと思いますが
曲名と音のイメージは密接なつながりを持つべきと思います。
20人とも同じ太鼓を打っているのにそこから出てくる音はそれぞれに違うというのも面白かったです。
まろやかな音、鋭い音、こもっちゃう音、迫力の音、一人でもこれらを打ち分ける事ができれば
更なる可能性がある、ということになると感じました。

全体的には大太鼓一人打ちもやはり音楽、
流れや、起承転結の構成が大事な事を感じました。
観客を引っ張って行く淀みない構成があると思うと、
思わせぶりなところでいきなり突き放されちゃうものとか
いい意味で予想を裏切られる快感はとてもスリリングだったり、
八丈太鼓にも応用が効くいいヒントをたくさんもらいました。
少しづつ研究してみようと思います。
 
会場でばったり出くわした協会の人、なんと予選出場3回目とのこと、
やはり曲の流れが大事な事をおっしゃってました。
大太鼓一人打ち、かっこいいです。
 
つづく