防水性能を確かめずに招いた結果とか、これでまた東電の安全に対する懲りない体質が浮き彫りに。
核燃料を冷やし続けるのに必要な水、それによって放射能汚染水が今後数十年生産され続ける見込み。
原子力発電を推し進めた国はこういう事態までを想定していたのだろうか。
いまだに故郷の地を踏めない、故郷に帰れるかどうかも定かではない避難民の方々がいる。
一方で廃炉に向けての計画は遅々として進まず、破壊されたままの原子炉は依然不安の塊となっている。
東京オリンピックで景気回復とかはしゃいでいる場合ではないように思うのだが。
震災後の自粛ムードもどこへやら、原発事故の収束宣言を早々と出して
まずい事態にとにかく蓋をしたがるようにも受け取れる。
今年の夏の電力は間に合うそうで、原発を稼働させないと日本がつぶれる、
と脅し文句を吐いたのは一体なんだったのか。
火力発電所の増設もあるだろうが、それを含めてのエネルギー指針をどうして出せないのか、
出さないのか、国の未来がいっこうに見えて来ない。
目先の株価や為替相場とムードだけの景気回復に踊らされぬよう賢くならねば。
