先日、目黒区の施設での朗読会と太鼓のコラボの初チャレンジに行って参りました。
一般の方の参加もありましたが、どちらかというと心の病をいだいている人が
朗読を通じて自分を表現してみる、という趣旨で開講されている公開セミナーです。
皆で紙芝居を回し読みしたり、詩や小説の朗読をしたり、皆の前で声を出す事をしてみよう、
という事で開催されているようです。
太鼓は初めてのようでしたが、その圧倒的な音と、動きにかなりいい刺激を受けたようで
後で聞いた話だと参加された方々はいつもより積極的に自ら話をしていたという事でした。
所長のHさんの紙芝居は、こちらが思わず引込まれてしまうような見事な語り口でした。
一言ひとことをゆっくり大きな声で、抑揚をつけて感情豊かに表現されていました。
太鼓もこういう豊かな口唱歌ができれば、出て来る音も聞く人に魅惑的に聞こえるのではないか、
口唱歌というのは太鼓のフレーズを口で言う事で、ドドンガドンカラカッカ、とか、
太鼓の音を模したものを言葉で言う事です。
面白い物で、棒読みの口唱歌からは表情のない太鼓の音しか出て来ません。
大きな声でいう口唱歌からは大きな音が、強弱のメリハリのある口唱歌からは
メリハリのきいた音が出て来ます。
打ち手がどういう気持ちでいるかが明白に出てしまうのが口唱歌。
紙芝居でもそのストーリーや場面をよく理解して、感情豊かに表現しないと観ている方は
まったくたいくつなものになってしまいます。
今回の朗読会はそういう意味でもとても貴重な体験をさせてもらいました。
太鼓の音の質も豊かにして行きたいと思います。