HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

太鼓:親というポジション

我々のチームでは親と言われるその演奏のリーダー役のポジションがあります。

ところによってはセンターと言っています。まさに中心(センター)ですね。


先日、曲練習のとき私が親をやりました。

この曲は同じものを二回繰り返します。

出だしのテンポは親ではなく、リズムを担当する相撲太鼓で決まります。

その出だしがかなりゆっくりめになりました。

二回し目、親の私はテンポを上げるべく打ち込みました、

が、リズムの要、ドカンと呼ばれる金物がかなり迷走し始めました。

それにつれてリズム隊の締め太鼓が混乱、前打ちの太鼓もなかなか上がりません。

一通り演奏が終わり、親が二回し目テンポアップをしたがったのを察知できたかを聞いてみると

全体的にテンポがずれた程度にしか思っていないようでした。


以前、本番で演奏が止まるくらい大混乱をきたした我がチーム、原因は演奏をまとめ、

引っ張って行く親の存在の重要さの認識不足が原因と思い当たりました。

たとえ大混乱しても、皆が親を見て、それについて行けば立ち直るはずなのに、

きょろきょろするばかりで、戦場で大将がいない雑兵のようになってしまったわけです。


先日の練習で親の私がテンポアップを仕掛けてもついてこれない原因はまさにそこにあり。

まずは親とドカンの緊密な連携、ドカンは親の動向やどうしたいのかを敏感に感じ取り、

それを反映させる必要があります。

子(親以外の打ち手)は何があっても親を信頼し、食らいついて行くという意思が必要。

自分勝手に打っているのは言語道断です。

基礎打ちの時も、自分の正確なテンポ感をかたくなに守り、皆とずれちゃったりする人も。

ここはプライドを捨て、協調して行かないと揃うものも揃いません。
(その人が親の立場であれば話は別)


親は演奏に責任を持つ大切なポジション、誰でもできるポストではありません。

親になる人もそこを十分承知の上で務めるべきでしょう。