ものに打ち込む姿は無条件に感動を呼ぶようです。
大人にしろ子供にしろ、その真剣な眼差しはこちらの心を動かす何かがあります。
これは太鼓も同じで、太鼓に打ち込む、太鼓を打ち込む姿はとても感動的。
演奏会でも、太鼓をしっかり打ち込んでいるチームと、これは初心者に多いのですが
太鼓をなでているようなチームでは見ている側の心に訴えて来るものがまったく違います。
初心者でも太鼓を打ち込もうという気迫が伝わって来るとき、演奏のうまいへた、
揃っているいないは超越してこちらは思わず身を乗り出しています。
私が知っている若い人がまったくいないチームでは、殆どの人が太鼓を撫でているような演奏をしています。
基礎打ちでは打ち込む練習をきちんと心がけているのに、曲練習になると曲を打つ事に気が奪われ、
せっかくやっている打ち込む動作がおろそかになってしまうのです。
どこか一カ所でも気を入れて打ち込む箇所があれば、それだけで演奏はみちがえると思うのですが
そこに気付くまでいたっていません。
殆どが中高年の女性なので、必然的に音はやさしくなってしまうのですが、
音を出そう、出してみよう、という意識が薄いのではないかと思います。
太鼓は見た目でもその音を感じるもの、音をきちんと出す事はもちろんの事、
打ち込む姿を見せるという意識はとても重要なファクターだと思っています。