八丈太鼓や三宅太鼓は基本的に一台の太鼓を数人で打ち回す。
厳密に言うと地打ち(裏)と曲打ち(表)が交代しながら打ちつないで行く。
特に八丈太鼓はそれぞれの打ち手ひとりひとりの個性が表れて
見ていてとてもスリリングだし、楽しい。
今は創作和太鼓集団の揃い打ちが主流のように見えるが、へたをするとどこも同じように見えて
没個性的な太鼓になってしまう可能性があるように思えて仕方がない。
練習の事を考えても、揃い打ちの練習は始めから終りまで時間と空間をともにしないと練習にならないけれど、
八丈太鼓の回し打ちの練習の場合は練習の循環の輪の中にいつでもはいれるし、
いつでも抜ける事ができる自由さがある。
それぞれのレベルでとことん練習ができるわけだ。
長期的にみても、自分のペースで進歩して行けばいいわけで、
初心者もベテランも同じステージで練習ができる。
八丈太鼓はそんなところもお気に入りの太鼓の一つです。