さて、チームの練習を早退して向かった先はさいたまのすわんど。
日本太鼓協会公認指導員の講習会です。
全5回の講師は祭り工房の北原永氏。
太鼓の歴史や太鼓、バチの知識の講習、太鼓を「鳴らす」実技をやりました。
今後の基本となる練習曲を地打ちと本曲とを太鼓を移動しながら打って行きます。
移動する事でリズム感、抜けるタイミング入るタイミング、すばやい立ち位置確保など習得可能なプログラム。
曲は一打打ち(二分)、四分、八分、十六分、地打ちはサントコドッコイ・サントコ・ドッコイの構成。
これが楽に打てていないと指導員なんてとんでもないよ、と言われました。
次に皆の前で打ち方を一人ひとりアドバイス。
打ち方も二十人二十色である事がよくわかります。
(それにしても音が鳴らせている人はほんとに少ない)
私は何も言ってないのに御諏訪流打ち方になっている事を一発で見抜かれました。
それでも音出しについてはほぼ及第点をもらえたようです。
■伝授された太鼓を鳴らすコツ
腕の重さを利用して瞬間的に打つきっかけを与える。
腕で打つという事ではなく体の収縮、丹田への集中が腕に伝わるという事。
腕の高さに拘わらず太鼓を鳴らす事が可能な事。
太鼓は中心を打つより少し芯をずらしたほうが余韻が生まれること、
これは池の中心に小石を投げると岸に反射した波が中心で干渉しあって波が消えてしまうのに似ているという理屈はおおいに説得力があったのと実際打って見るとそれは耳ではっきり確認できたのにはびっくり。
体の重心の上下、わずかなひねりも利用すること。
腕は真上にあげると打つ事に必要な動きとは別な要素が加わってしまうため、その手前で止めるのがよい。
打った瞬間にバチが暴れないよう握りでコントロールする。
北原氏の持論は、和太鼓は世界一丈夫な楽器であり、
その特徴を引き出すのが日本の太鼓の魅力であり武器である。
まずは必要な時に音を出せること。
ただ打って、打てているつもりになっていては和太鼓の魅力を引き出せない事を学びました。