HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

太鼓:TAOライブ

世界的に活躍している大分の太鼓集団「TAO」の東京公演を観て来た。
2000人以上収容の会場はほぼ満席。

幕開け大太鼓に続く男衆九人によるエア太鼓。
真っ赤な袴のような衣装が宙を舞い、
紗の幕の演出も面白い。
かなりショーアップされた内容は観るものを引き込んで行く。
締め太鼓のかけあいも、高い技術だけでなくユーモアの要素もあって飽きさせない。

笛の三人の女性。
篠笛三管でハーモニーを奏でるのは至難の業。
美しいハーモニーを聴かせてくれた。
笛の曲はどれも懐かしさが残るメロディー。
裏を帰せば意表をつく展開がなく、どれも同じに聴こえてしまうのは否めない。
それにも増して感じたのは衣装の地味さ。
鉢巻や法被から脱皮するという事はパンフレットに書かれていたが、
黒っぽいそれは舞台衣装としては映えないと感じたのは正直なところ。
歌舞伎の衣装のような和の色を大胆にあしらうのも
ありではないかと思ったものである。
舞台は目でも楽しめるものだから。

後、感じたのはそれぞれの個性だと思うが
全体を通しての音作りが太鼓オンリーという印象だった事。
金物系の音が少し入るだけで巾や深みが俄然増すような気もした。

PAを通して伝わる音は奏者の位置等をかなり正確に表現していてすばらしい。

席は後の方しか取れなかったため、舞台からはかなりの距離があった。
そのためか太鼓のあの空気を揺るがす振動音が伝わって来ず、
舞台ではなく映画を観ているような印象であった。
和太鼓の演奏はあまり広い会場には向いていないのかも知れない。

TAOの演奏は初めてみましたが、世界に通じる舞台を作り上げている思います。
太鼓の演奏のみならず、ショーアップされた舞台は超ハイレベル。
これも日本の文化、これからも世界に和太鼓をおおいに知らしめて欲しいと思います。