HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

太鼓:TAOと声

声の演奏
先日大分の太鼓集団「TAO」東京公演にてはっとさせられた事。
それは声。
太鼓を打つ時に出す声である。
それは楽器の一部として見事に生かされていた。
バリ島のケチャを思い起こさせるような声の演奏。
新鮮でありました。

私が御諏訪太鼓宗家の故小口大八師の講習を受けた時
「太鼓は連携プレーだで、声の受け取りはしっかりやるように」
と何回も言われました。
声はサイン、声が合図という事です。

最近始めた三宅太鼓は地打ちと表打ち二人一組で打つのですが、
打ちながら交代する時に声を出すように指導されている。
声でテンポを一定に保つわけですね。
そうでなくても地打ちの練習の時は声を出すようにしている。
タイミングを合わせる合図と、相手と自分を鼓舞するために。
太鼓を打ち鳴らして相手を元気付けるのが鼓舞。
その太鼓を鼓舞するのが声。

声は大切な太鼓の一部なのです。
太鼓にはいろいろなスタイルがあるので一概には言えませんが
声が出せるのに声が出ていない太鼓は観ていても死人が打っているように見えます。

TAOの公演で耳からウロコガ落ちたようです。