日本の笛は不安定楽器。
自分の耳で律(音程)を探し出さねばなりません。
その時使うのがご覧の調子笛。
なにやら難しい文字が並んでおります。
盤渉(ばんしき)
神仙(しんせん)
上無(かみむ)
壱越(いちこつ)・・・
これらはいわゆるドレミにあたる日本の音の名称です。
この基本の音を聴きながら、笛の音を出していきます。
笛の温度や、気温で微妙に音が違うので、合わせるのがなかなか難しい。
笛もそれぞれ個性があるので、安定するまでけっこう時間を要します。
指を半開きにする音もあって、なかなか思うようにピタッと決まりません。
ただひたすら吹き込むしかありません。
ちなみにこの調子笛、吹いても音は出ません。
え?どうするかって?吹くんじゃなくて吸うと音が出ます~~♪