真言宗豊山派の太鼓公演に行く機会がありました。
千響と名付けられた太鼓は青年会が10年前に結成し、各所で演奏してきたとの事。
基本はお経を唱えながら太鼓を打ち鳴らすというもので、演目の中に聞きなれたお経がありました。
家は真言宗なので法要の時には必ず耳にしていたのですが、お経の意味や名前すらわからないというありさまでした。
これって仏教界の怠慢と言えるのではないかと思います。
仏教は仏の教えを分かち合うのが本来の仕事だと思うのですが、葬式や法要の時にわけのわからない「ありがたい」お経をあげて結構なお布施を手にする、というのが当たり前になっちゃっている。
今回コンサートで耳にしたのはどうやら光明真言というもののようです。
そこでさっそく検索。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%89%E6%98%8E%E7%9C%9F%E8%A8%80
おん あぼきゃ べいろしゃのう まかぼだら まに はんどま じんばら はらはりたや うん
という文言で、何回も聞かされているので耳でなんとなく覚えてしまっています。
古代サンスクリット語で仏を称える内容のように思えます。
ウィキによれば
「不空羂索毘盧遮那仏大灌頂光真言(不空訳)」によれば、以下の功徳・利益が説かれる。
- 過去の一切十悪五逆四重諸罪や、一切の罪障を除滅する。
- 十悪五逆四重諸罪によって、地獄・餓鬼・修羅に生まれ変わった死者に対し、光明を及ぼして諸罪を除き、西方極楽国土に往かせる。
- 先世の業の報いによる病人に対し、宿業と病障を除滅する。
とあります。
ま、お坊さんからこういう説明を受ければお経の内容もわかるんでしょうが、そういうものは一切なし。
こういう状況に仏教の始祖、釈迦は嘆くのではないでしょうか・・・。