HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

建国記念の日

2月11日は建国記念の日で祝日です。

今、世界中が新型コロナウィルスで騒然としており、国内でも建国記念の日の祝賀ムードはありません。

 

そもそも日本がこの日に建国されたという史実がないのですから日本国民には建国の意識が定着しないのも理解できます。

 

日本が国家として戦争に敗れたのは太平洋戦争(1941~1945)の一回のみ、連合国最高司令部によって6年間占領されました。

日本が国としての主権が回復したのは1951年9月8日サンフランシスコ講和条約に調印された時から。

何回も記事にしていますが、日本の戦後処理を決めるサンフランシスコ講和会議にて、敬虔な仏教徒であるスリランカ代表の「憎しみによって憎しみは止む事がない、慈愛によってのみ止む、これは真理である」という仏陀の言葉を引用したジャヤワルダナ氏の演説により、日本の分割統治、多額の賠償金が課せられるのを避ける事ができました。

 

日本が、アメリカ・イギリス・ソ連・中国の4つの国に分割統治されていたら・・・を考えると、果たしていつ独立を実現できたかはわかりません。

 

恐らくその独立ができていればその日が「建国記念日」とされた可能性は高いのではないかと。

ひょっとすると日本は今も独立できていないかも知れません。

 

ここで「建国記念日」ではなく「建国記念の日」とされているのはとっても日本的な理由があるようです。

 

2月11日が「建国記念の日」として国民の祝日に制定されたのは1966年のこと、それ以前は明治政府によって2月11日が紀元節として建国記念日とされていました。

その根拠は、日本書紀に記されている初代天皇神武天皇が即位したのが紀元前660年の1月1日で、それをグレゴリオ暦にすると2月11日となる、という事なんだそうな。

明治時代、お上が決めた2月11日が建国記念日になっていましたが、敗戦後、正式に建国記念日を制定する法案が何度も国会で審議されましたが、日本の建国が果たしていつなのかの根拠ががいかにも曖昧なため、建国記念日制定法案は廃案に次ぐ廃案を重ねました。

仕方がないので「建国記念日」ではなく「建国記念の日」として国民の祝日とする事で決着をみたというのが真相のようです。

これってなんだかとっても日本的?