先日の大太鼓のコンテストでとても面白いことに気付かされました。
ジュニアの部は課題曲を演奏するコンテスト形式でした。
本戦に残ったのは6人、課題曲ということなので皆同じ曲を打っているんですが
曲の解釈は様々、6人6様の曲に仕上がっていました。
太鼓は打つ場所によってもバチの角度によっても異なる音が出てきます。
今回の課題曲は縁打ちの要素も入っていましたが、その縁の音も様々、
同じ太鼓から色々な音色が響きます。
大太鼓は一人で打つので一音一音がよく聞こえてきます。
そのため余計に音楽的組み立てがなされていないと心地よくありません。
観客は気持ちよくノセてくれる大太鼓は楽しんで聞いて入られますが
打ち手の気持ちに任せた変拍子や間が入ると、ハシゴを外されたような気分になります。
観客がある程度次の音を予想できる演奏が良いのかも知れません。
そんな中にいい意味での拍子抜けの演奏を忍ばせたり、意表を突く構成になっていると
楽しめると思います。
大太鼓の練習はなかなかできる環境にはありませんが、
色々試してみたい事は明らかになりました。