太鼓のいろは「れ」
【烈火のごとく】
烈火の如く怒る、と言いますが、太鼓を打っている姿は時には烈火に包まれる不動明王に見えるような気がする時があります。
太鼓の魅力の一つはこのように一心不乱に打ちまくるその姿と言えるかも知れません。
太鼓以外の楽器でこれほどまでも体力、精神力を使い魅せるものは見当たらないのではないでしょうか。
飛び散る汗や迫真の掛け声、聴いているものの服が震える程の音圧、いかにも和太鼓の演奏と感じます。
アドレナリン全開で烈火の如く打ちまくるシーンは観客が期待するものでしょう。
しかしながら、そういうシーンばかりでも見ている方は疲れてしまいます。ある瞬間に燃え上がる、という演出は必要に思います。
太鼓は世界一丈夫な楽器、その特性を引き出すためには烈火の如く打ちまくるのも必要かも知れません。