人情待つの老化って?
これは忠臣蔵をもじったもので、刃傷松の廊下が元になっています。
なぜ、こんなものを持ち出すかというと、若い巡査が先輩の巡査部長を射殺する事件が起きました。
詳細は分かっていませんが、先輩警官は新人の教育係りとして行動を共にしていたとか。
巡査は「罵倒されたため撃った」と供述していると言います。
若い巡査は浅野内匠頭、教育係りは吉良上野介に置き換えられるのではと。
吉良上野介は先輩として手厳しく若い内匠頭を教育していたところ、
罵倒されたと受け取り、逆上して思わず切りつけてしまった、のではなかろうかと・・・。
若い巡査は19歳とか、社会経験も浅く、
いきなり厳しい言葉で叱責された事を罵倒と受け取ったのかも知れません。
まあ、どういう言葉が投げかけられたのかはわかりませんが、
「何なんだよ、お前、こんな事もわかんないようなら人間やめちまえ、まったく。」
なんて言われたらブチ切れちゃうかも知れません。
「何だよ、お前、これがわからないようだったら警官やって行けないよ」くらいだったら
受け取り方の違いが出てくる可能性はありますが。
しかし、人はある程度、社会経験を積むことで我慢を覚え、自制心も芽生えてくるのではないでしょうか。
それにしても背後から拳銃で撃つという、その短絡的な思考は理解を超えています。
警察官に憧れて、正義感から警官になったとは限らない訳で、
とりあえず安定した職についておこう、という事だったのかも知れません。
赤塚不二夫の漫画に出てくるピストル打ちまくりの目ん玉つながりのおまわりさん、
現実のものになって笑うに笑えない世の中になったものです。