先日テレビで「忠臣蔵」をやっていました。
映画全盛時代?の1958年の大映作品で、長谷川一夫、山本富士子、市川雷蔵、鶴田浩二、勝新太郎、京マチ子、若尾文子、木暮実千代、扇千景、中村玉緒、滝沢修、などなど、豪華な顔ぶれ。
とても律儀に作り込んであり、日本人らしい泣かせどころも満載です。
しかし、それにしても吉良上野介のなんと憎たらしく描かれている事か・・・。
これじゃ吉良殿が討たれた時に、映画館内で拍手が起こったのではないかとも思えます。
そんな討ち入りがあった吉良邸は両国に一部が保存されており、
吉良殿の首を洗ったとされる井戸も残されています。
また、皇居内にある江戸城本丸近くには、松の廊下があった場所も残されています。
品川の泉岳寺には47士の墓所もあり、線香の絶える事がありません。
でもねえ、考えてみるに、浅野内匠頭は短気であったという記録もあるようで、
赤穂でチヤホヤされていた若き殿様が、江戸でちょっと厳しく指導されて逆ギレしたとも考えられます。
一国の大名たるものが、後先の事を考えずにその場で切りつけちゃった、のかも。
その結果、お家断絶、短気な主人に仕えたばかりに浪々の身となった元家臣たちの一部が、
47人も集まって一人の老人を殺害し、その恨みを晴らした、という事ではないのか・・・。
当時は太平の世にあってセンセーショナルな事件だっただけに、
面白おかしく脚色された物語に仕立て上げられたのかも知れません。