太鼓団体によって、それぞれの色や香りのようなものがありますね。
系統というか流儀の違い、おそらく受け継がれたものの違いと言えるのでしょう。
先日、春日部のチームに指導に行ってもそれを感じました。
そのチームは長野の祭り工房系のチームの人から太鼓を教わったそうで、
バチも太く長いものを使い、どちらかというと音を出す事に重きが置かれています。
女性も男性も、音を重視した打ち方となっていました。
どうしても初めて習う太鼓を踏襲するのは自然の流れで、
その意味ではうちらは御諏訪太鼓系と言えるでしょう。
しかしながら、幸か不幸か、絶対的な指導者がいたわけではないため、
どちらかというと雑食性の太鼓となり、血統書付きの太鼓とはなりませんでした。
指導者による色は出るもので、それが長年引き継がれて行くと伝統になるのでしょう。
伝統を守る事で様式美が、伝統を破る事で革新性が生まれるものと。
伝統と革新、それぞれの団体で葛藤のしがいがあるところだと思います。