HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

本日:脚本て大事

先日、知り合いの舞台を観る機会がありました。

老人問題をテーマにした演劇、出演者は素人から自称プロまで様々。

観劇後の率直な感想、何が言いたい(やりたい)のかよくわからない・・・。

シリアスなドラマでもなく、ミュージカルでもなく、コメディでもなく、

斬新な手法やうなる程の演出が仕込まれているわけでもなく、

観客は数千円のチケット代を払っているのだけれど、

残念ながら元がとれていないと感じてしまいます。

キビシイ事を言うようですが「印象」に残るものがない・・・。

これは自分たちの太鼓演奏はどうなん?と聞かれると恥じ入るばかりですが

これの元凶って脚本にあるんじゃないかと思う次第。

恐らく脚本に「何を伝えたい」のかが明記されていないんじゃないかと。

それぞれの役者の特技を披露する事への配慮はあるように見受けられるのですが

それは舞台側からの一方的な思いで、極論を言うと押し売りになっちゃう。

舞台を観た事で、観客に「何か」の印象を残してもらう事、とっても重要な事だと思います。

それは脚本の段階で決まっているのではないかとも。

それぞれの解釈はあるにせよ、役者はその「何か」を伝えるために精一杯演技をする。

その必死さが見る側に伝わり、何かが残るのではないかと思う次第。

個人的には「考えさせてくれる」舞台が好みなのでこうなっちゃうのかも知れません。

例えば「老いとは何か?」とかいうテーマでも、本人、家族、親、社会、仕事、先祖や子孫までの時間、

家、会社、病院、役所、警察やお店などの空間、など無限の要素が絡んで来るように思えます。

巷には演劇集団は無数にあると思いますが、どこかキラリと光るものを発してもらいたいと思います。