HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

川柳:赤字路線

 廃線は 地域過疎化の 結果なり 

JR北海道鉄道路線廃線が問題視されています。

かつての借金まみれの国鉄を何とかしようと分割民営化という措置がとられ

北海道、東日本、東海、西日本、四国、九州、の六つと貨物の会社が生まれました。

余談ですがソフトバンクの前身は国鉄の鉄道電話部門だったそうな。


JR北海道は当初より経営が困難視され、その解決策として国の支援で設立された

経営安定基金の運用利益で赤字補填を行う、という仕組みも。

年金の資金繰りに株式運営の利益を見込むという手法ですね。

しかしながらバブル崩壊などでそれもうまく行かず、

経営難から線路の保守や車両の安全性にも種々の問題が発生、

赤字路線の廃止が検討されるようになりました。

地域からは鉄道存続や鉄道ファンから廃線を惜しむ声が聞かれます。


日本人としては基本的に憧れや鉄道好きな面があると言えるかも知れません。

子供の頃、踏切で汽車や電車を見るのが大好き、

今は撮り鉄(写真を撮る鉄道ファン)や鉄子(女性の鉄道ファン)など

鉄道に愛着を持っている人も多数います。

しかしながら過疎の地域では日常の足として利用する人の数が少なく、

営業的に成立しないという現実が。

鉄道は人や貨物を運ぶために敷設されるもの、

鉄道ありき、は箱物行政と同じではないかとも思う次第。

国鉄時代の膨大な借金は、国の鉄道としての面子もあったから、という面もあるのでは・・・。

ある赤字路線を維持するのに年間1億円は必要なんだとか。

1億円÷360日=約28万円、1日の売り上げが28万円は必要ということに。

1日の乗降客数が2~300人では赤字必至、

とにもかくにも利用者を増やさない事には機能しないという事になります。

例えば、過疎の地に国が老人村を作る、そこで実地研修ができる福祉大学を作る、

また高校生の修学旅行を実施する、とか、

需要を創り出さないと鉄道の存在理由は成立しないかも知れません。

経済の原則、民営化した鉄道にもあてはまります。

 何事も 需要があれば 維持できる