HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

タンカ:酒は百薬の長

百薬の 長と呼ばれし 酒なれど 過ぎたるものは 呼ばれざりけり

酒は百薬の長と言われるのをよく聞きます。
飲酒をすると気分が高揚・開放され、ストレス解消に。
ストレスは万病の元といわれるくらいの厄介者、
そのストレスが解消される酒はどんな良薬よりも効果があるという事でしょうか。
しかしながら、酒が元でいろいろ失敗をやらかしちゃうのも人の性、
酒癖が悪いとお呼ばれされなくなるケースも。

酒は百薬の長、は語源辞典によると中国の漢書・食貨志下に
「夫れ塩は食肴の将、酒は百薬の長、嘉会の好、鉄は田農の本」とあり
食事の塩、農耕の鉄と並んで酒の効用が優れていることが記されているそうです。

酒は酩酊状態になることから古代では神との交信ができるものとしても珍重されていたとか。
しかし、過ぎたるは及ばざるがごとしで飲み過ぎは体を壊します。

 徒然草にも「百薬の長とはいへど、よろづの病はさけよりこそおれ」とあり、
現代でも急性アルコール中毒、依存症、肝硬変、など万病を誘発するとも。

酒は百薬の長 変じて
酒は百薬の帳消し、という事でしょうか。