HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

三宅考122:講習の難しさ

公認指導員の練習会、三宅の講習をやることにしました。

時間は2時間ですが、他の練習に1時間裂かねばならず、三宅は40分ほど。

いざやってみると40分では練習にならない事が判明しました。

まずは、指導員チームがやる三宅が確定していないこと。

三宅、といっても様々なカタチがあり、鼓童などがやっている創作の三宅、

東京の芸能同志会の三宅、そして三宅島芸能保存会の三宅。

そもそも三宅太鼓というものは三宅島には存在せず、

神着地区のお祭りで打たれる神着木遣り太鼓というのが正式名称とされています。

三宅島には他地区の太鼓もあり、総称としての三宅太鼓というものはありません。

さて、指導員会で修得する三宅は?

これは指導員会や日本太鼓協会で決めるべきと思います。

日本の伝統としての和太鼓、どういう太鼓を広め、伝承して行くのか、は理念を決めるべきと。

現状ではそういう理論を決める前に、演奏会のための練習をしている状況です。

これは今迄自分たちのチームでも傾向としてみられた、演奏会のためだけの曲練習、

となってしまう危険性があろうかと。

何のために太鼓を打つのか?が置き忘れられて、曲をうまく打つことに専念してしまう。

それはそれで価値のある事なんですが、基本の考えがしっかりしていないと

集団が瓦解する可能性があるような気がします。

今回の三宅の講習はまさにそれで、やるべき命題がはっきりしていないため

講習としては失敗、と言わざるを得ません・・・。

ちょっと落ち込み状態。