先日ホームセンターに行ったとき、うつぼかずらが目を引きました。
ネペンティスと呼ばれているそうで、なんとも珍奇な格好で人気だとか。
調べてみると生息域は熱帯雨林、乾燥地帯、高所と三種類あって、
冬や夏の温度、湿度管理がタイヘンらしい。
この壷の中は消化液で満たされており、匂いに誘われて来る虫が足を滑らせたら最後、
餌食にされてしまうとの事、植物にとって栄養に乏しい土地で生き抜く知恵のようです。
ボルネオなどの熱帯雨林ではネズミや蛙なども餌食にする大きな種類もあるとか、
なんだか言葉巧みに誘い込む詐欺師を連想してしまいます。
しかし、こういう仕組みやカタチを植物が考え出した(?)と思うと
自然の知恵って不思議だなあと思います。
痩せた土壌のため動き回る昆虫や動物を栄養源にする、甘い香りで誘い込む、
壷状の袋に消化液を貯める、内壁は登れないようにはがれやすいものでできている、
開口部はツルツルで内側には忍び返しがついている・・・等々、ただただ感心しちゃいます。
私は見た事ありませんが、南国の市場ではこのうつぼかずらをご飯を炊く容器として
売っているそうです。
動植物にとって一番恐ろしいのは人間かも知れませんね。