HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

太鼓講習会

日曜日、外部講師をお招きし、講習会を行いました。

東京打撃団のプロ太鼓奏者、田川智文氏を迎え、2時間のレクチャーです。

締め太鼓をメインにと考えていましたが、いつもやっている基礎打ち曲「歓喜」の演奏を通し、

基礎という観点でまた別の角度で見てもらいました。


太鼓にはこれが唯一絶対正しいという事はなく、いろいろな考え方があるのが正解と思います。

そういう意味ではいろいろな先生に学ぶのもマイナスにはならないと。

今回の講習ではいろいろ収穫もありました。

まずは美しい構え方、構え方の必然性、バチの向きの意味など初歩的な講義に始まり、

太鼓を打つ意味までなかなか面白い話の数々を聞く事ができました。


基礎打ち曲を反復しながら執拗に強調していたのは音を揃える事、揃えようと意識すること。

まだまだ皆、自分勝手に打っているのがもろばれでしたね。


下拍子の締め太鼓は音をカッチリ出してあげるよう言われました。

どこか自信なさげな下拍子、または気が一音一音に入っていないのはよろしくないと。


宮太鼓はその下拍子の音をよく聞いて打つタイミングを合わせるようにと。

タイミングを合わせる実体験で面白いと思ったのは

下拍子に合わせて手を体の前でグルグル回してみるというもの。

下拍子のタンに合わせて回す手が一番下に来る様にします。

その時に手の動きは時計の秒針のように一定の速度でクルクル回らず、

頂点に近いところでは速度が落ち、そこから加速して下に来るところで最大の速度になります。

この横の動きが縦方向になるのが太鼓を打つタイミングのとりかたになると。

いわゆるタメとスピードで打つのがこれで理解できます。

そうでない打ち方もあるのですがこれはこれで一つの真理でしょう。

前者の一定の速度で回す場合はチカラで打つ事になり、後者は惰性と重力で打つ打ち方です。


その他いろいろ学ぶ事が多かったです。

さすがと思ったのは各人のクセをいち早く見抜き、的確なアドバイスをしてもらえた事。

自分でも人のクセはわかりますが、どこをどうすればよいのかまではわかりません。

ゆえに今まではあえて見て見ぬふりをして来ましたが、そこを指摘してもらい胸のつかえがとれました。

メンバーの中には、悪い点を指摘する人はいるのですが、じゃあどうすればよいのかまでは

言ってくれません。

音が合っていない、とか、テンポが速まる、とか、それは誰にもわかる事なので、

どうすれば音が合うのか、テンポが一定に保てるのか、まで教えるべきと思っています。

子供に「いい子にしなさいっ!」と言ってもいい子になるわけないじゃんと思う次第。


優れた指導者はどうすればいい子になれるかをわかりやすく的確に教えてくれます。