HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

鼓論:太鼓のいろは「た」

太鼓のいろはの「た」

よそ見の次は「高みの見物を決め込む」、です。

高見の見物、熱い現場に直接関わらず、高いところから全体を標榜する。

時には高見に登って、自分は無関係とばかりに状況を見渡してみるのは必要に思います。

この高見の見物をすることで、何が足りていないのか、どこへ向かおうとしているのか、

目的地はあるのか、バランスはとれているか、などが手に取るようにわかる場合があります。


実際に演奏会場でこれをやってみる例があります。

リハができる場合、全員が舞台に上がっては高みの見物ができません。

誰か一人でも、観客席から見物してみる。

そうすると、会場の音の特質や死角、音や動きがよくわかります。

会場によっては金属音がとても際立って耳についたり、締めの音が聞こえてこなかったり、

残響が長くて音が濁ったり、バチの動きや礼がばらけていたり、といろいろ見えて来たりします。


高見の見物は特に構成を考える人は心がけるべき行動パターンになります。

現場に下りちゃうとへたをすると目先の事に追われがちになります。

全体をしっかり見渡せる指揮官は高いところから的確な指示を出す事が要求されます。

その意味では、ある意味冷静な「見物」というスタンスも必要かと。