HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

この世:新東京国立競技場

新東京国立競技場、設計は進んでいるのでしょうか。

東京オリンピックの時に作られた競技場は跡形もなく撤去されてしまいましたが

近代建築の粋を集めた競技場がたかだか50年の寿命しかなかったのか、と正直思います。

木造建築である日本の古民家は2~300年は軽く持つそうですし

あの法隆寺は1000年前の姿を今に伝えています。

今の建築物の寿命は6~70年と言われています。

どんどん作り替えちゃうのが一般的で、

その方が経済効果も大きいのかも。

ま、新耐震に適合しない、というのが最大の理由?


私は商業建築の企画を手がけた事がありますが、

商業建築物は生き物と同じで、時代や環境によってその姿を様々に変えて行くのが常、

どう転んでもつぶしがきく様に設計しておくのがよいと考えています。


国立競技場にしてもグランドの面積はそう変わるものではないので、

手を加えれば観客席が増設できるとか、

ローマのコロシアムのようにテントの覆いがかかるような構造を考えておくとか

そうでなければ解体しやすい構造にするとか・・・。

50年というスパンはどうも仮設建築物的に思えて仕方がありません。

ちなみに新国立競技場の計画についてこんなものがありましたよ。

第1節. 新国立競技場整備の基本的考え方
新国立競技場は、明治神宮外苑の歴史と伝統ある環境の中で、2020 年東京オリンピックパラリンピック競技大会(以下「オリンピック・パラリンピック競技大会」という。)のメインスタジアムとして建設される。
すべてのアスリートが最高の力を発揮し、世界中に感動を与え、東京大会を成功に導く場となり、そのよい遺産として、後世の人々に長く愛され活用される施設となることが望まれる。
そのため、
○ 人にやさしく、誰もが安心して集い、競技を楽しむことのできるスタジアム・世界最高のユニバーサルデザインを導入した施設を目指す。・競技者と観客とが一体感のある空間を作り出し、競技者の最高の力を引き出す。
○ 周辺環境と調和し、最先端の技術を結集し、我が国の気候・風土・伝統を現代的に
表現するスタジアム
・豊かな緑とともに、スポーツクラスターの中心を作り出す。・日本の伝統的文化を現代の技術によって新しい形として表現する。
○ 地域の防災に役立ち、地球全体の環境保存に貢献するスタジアム・災害時の避難及び救援、地球全体の環境負荷の軽減に貢献する。
を施設整備のコンセプトとして、できる限りコストを抑制し、大会開会式に間に合うように確実に完成させる。