ことばの使い方からすると無いというのが正解と思う。
耳ざわりは耳障りと書くわけで、耳に障る不愉快な音、という意味になる。
最近は耳ざわりがいい、という表現もたまに聞くけれど、この使い方は耳障りなのだ。
もし、耳ざわりがいい音、が正解とすると目ざわりがいい色、も正解になってしまう。
目ざわりがいい、という言葉使いの人がいたらそれこそ目障りに違いない。
大体、目でものがさわれるという発想自体おかしい。
同様に耳で音はさわれないのだ。
舌ざわりとか肌ざわりとか、手ざわりとかは触ると書くわけで
障ると書く目障り耳障りとは使い方がまったく違う。
この辺は日本語の難しさで、日本語を学ぶ外国人には気に障るところかも。
しかし、ニオイに関しては鼻障りな、とか鼻触りがいい、という表現はない。
香り、というといいニオイで、臭気、というといやなニオイ、ことばってほんとにビミョーです。