ぶちあわせ太鼓は神奈川は三浦半島突端の三崎に伝わる(伝わっていた)漁師の荒くれ太鼓。
聞いたところによると豊漁を祈願して半島側と島側の二手にわかれ太鼓合戦、負けた方は太鼓ごと
海に放り込まれる(一説によると太鼓の皮も破られる)という激しい喧嘩太鼓とのこと。
この曲を十八番にしている神奈川の相洋高校出身の指導者は
半端な事はできないからと指導にもリキが入っています。
地打ちはサントコドッコイ=タンタカタンタンが基本になっており、後半かなり速いテンポに。
これは慣れないと両手一緒に動いてしまったりでひたすら練習あるのみ。
タンタカタンタンの地打ちに乗ってスッドンスッドンドドーンドンドン・・・と打つのですが
本曲の口唱歌をしながら地打ちを打つのはかなり高等の域になります。
地打ちの拍と本曲のそれが完全に合致しておらず、口唱歌をしながら打つとかなり紛れてしまいます。
解消方法としては地打ちは無意識で打てるようになること、それができれば地打ちを打ちながら
本曲の口唱歌をつぶやく事ができるようになります。
口唱歌と手はどうしても連動したがるので無意識に地打ちができる事が大切、
タンタカ三昧はその無意識化の第一歩、頭が空っぽでも手だけはタンタカを打ち続けるのが理想。
このタンタカの練習をする時に、ちょっと面白い遊びがあります。
三種類の打ち方を聞いてもらってそれぞれの違いが言い当てられるかどうか。
①タンタカ
②タカタン
③ンタカタ
実は上記の三つを長く打っていると同じフレーズになってしまいます。
タンタカ1タン1タカタン1タカタ1ンタカタ1ンタカ・・・
同じに聞こえても口唱歌は上記①②③の三種類あり
試しに三種類の口唱歌をしながら打ってみるとまったく違う三種類のフレーズとして打ち分けられます。
口唱歌と手の連動がいかに緊密なのかを実感できる瞬間です。
タンタカをテーマにした基礎打ち、研究をするだけでもけっこう面白いものですね。