由緒ある寺社やその年中行事、国宝の紹介など興味はつきない。
ところが、ところがである。そこで流れるBGMがクラッシックや洋楽の場合が多い。
寺社の創建当時と同時代の西洋の音楽ならまだしも、何の脈絡も無い音楽が流れていたりすると
その番組の教養の浅さ、番組の作り方の安易さにがっくりしてしまう。
しかしながら、日本の日本らしい適当な音楽がそうないというのも問題なのかも。
今や音楽シーンは商業ベース、売れないものは作らない作れないのが現実、日本の若者が
イヤホンで三番叟や越殿楽を聴いているとも思えない。
篠笛や三味線、尺八、琴や和太鼓でもそういう音楽は作れると思います。
私が知らないだけなのかも知れませんが、侘び茶のシーンにフルートはないんでないかい?と。
邦楽の音楽家も伝統的なものばかりではなく、また難しい現代音楽でもなく、日本のポップスを
たくさん供給すればそのうちヒットもするのではないかと思う次第。
単に目新しいとか、意表をつくという事だけではなく、当然音楽的に完成度が高くないとダメですけど。
もっと日常に邦楽が浸透すればよいのになあとぼんやり思います。
邦楽界の閉鎖的な制度やしきたりとかドロドロしたものはあるのやも知れませんが
心地よい日本の新しい音を聴いてみたいなあ。