このワークショップは2年程前から参加しています。
太鼓を足で挟むようにして打つ独特な座奏、玉入れといわれる速いテンポで打つ細かいフレーズ、
屋台囃子も三宅と同じように鼓童によってワールドワイドな演目になりました。
いろいろな太鼓チームでも打たれている太鼓です。
地元の秩父では基本は同じでも地区地区によって微妙にニュアンスが違いますし、
打ち手によって回数や音のつなぎ方が異なり、これが正しい、というものはないようです。
大太鼓1台、締め太鼓3台、これに鉦や笛が入り、大太鼓で揃い打ちというスタイルはありません。
ゆえに打ち手の裁量にまかせられるわけですね。
今回のワークショップでは初の試みで、地元のリズム、テレテッケにチャレンジ。
鼓童による舞台は地打ちがテケテケに修整されてますが、
地元ではテレテッケという独特なグルーブ感で打つところが多いそうです。
大太鼓もドコドコではなくドコドッコドコドッコというニュアンスで打ちますが
実際現地で聞くと、これが屋台を動かすエンジンの音のように聞こえてきます。
均一にリズムを刻むより生きた音に聞こえてくるので不思議です。
鼓童では舞台で揃い打ちをしやすくするため均一な地打ちに変更したのではないのかなとも
思いますがこの辺は想像の域を出ません。
テレテッケで打つ屋台囃子は今までやっていたテケテケとはまた別物で
慣れないと思うようにうまく表現できません。
テレテッケもドコドッコも目立ってはねるわけではなく、微妙に訛っている感じでムズカシイ。
屋台囃子のワークショップは参加者が少なく、逆にこういう実験的な試みも可能。
来期から隔月になりそうという話もありますが、屋台囃子が打てるというのは太鼓言語が
一つ増えるという感じで楽しいです。
さて、この後引き続き三宅のワークショップへ。