HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

太鼓の指導

この土曜日、八丈太鼓の稽古を早退し、太鼓の指導のため埼玉の公民館を訪れました。

日本太鼓協会公認指導員のお仲間のチームの指導にもう一人の指導員と伺いました。

前半は太鼓の基本についてもうひと方が担当しましたが彼は指導経験も長く、

その指導方法等とても参考になりました。

まずは太鼓の構え。

足位置は太鼓の直径の正方形を想定してその対角線状の角にかかとを置く。

これはあくまでも基準である事、構え方の一つでありこれが絶対ではない事を理解

してもらっておく必要はあります。

また太鼓の打ち方では水平に置いた太鼓の上にボールをのせ、太鼓を打ってみる。

力が抜けた状態でインパクトが正しければボールは5m以上ある天井まで届きます。

その他太鼓を一人ずつ打ち継いでいったり、音を回したりの実践。

途中休憩を挟み参加者チームの太鼓演奏を見させていただいて後半戦は私が受け持ちました。

主に演奏で気がついた事をお伝えしました。

演奏では目線、顔の向き、基本の打ち方、打ち込む事を見せる大切さ、

掛声やアイコンタクト、体を使って表現する事、音を見せる方法、等々をお話ししました。

時間は40分ほどだったので最後10分ほどを使い、ソロ演奏と作曲のヒントを。

まずは私が短い曲を即興という事で打ってみました。

そして種明かし。

以前考えたお寿司やさん、スシネタで太鼓を打つやつです。

おすしおすしだタコイカイカタコタコタコイカタコ・・・。

おすしの「お」にアクセント、タコは「タ」イカは「カ」にアクセント、

タコとイカは自由に組み合わせます。

このスシネタを知らずに聞いていると立派な曲に聞こえるから不思議。

コロンブスの卵でネタを知るとなあんだ、となります。

これも皆の関心を引きつける一つのテクニック。

スシネタを自在に組み合わせひるまず打てるようになるととっさのソロにも対応可、

またこれに高級ネタのウニを加えるとアクセントなしの平たい音がさらに加わり

バリエーションが豊富になります。

また、おすしおすしだは123123412121212・・・と

西洋的な音作りをあえて無視しています。

割り切れないのは日本の音作りで普通に行われるので、これも知っておいてもらいたい事。

和太鼓のニュアンスは楽譜で表すのにはけっこう大変なところがあり、間の取り方や

音作りもいい意味でいい加減なところがあってよいと私は思っています。

学術的論理的にあまり気にしない・・・といったところでしょうか。


講習が終わり、場所を替えて居酒屋で三人で太鼓談義に花を咲かせました。

教えることの難しさ、特に受けての気持ちを前向きにするにはどうすればよいか、等々。

太鼓に関してそれぞれの見解や講習方法など最初から最後までず~っっと太鼓の話、

太鼓三昧の日を過ごしました。