太鼓は基本的に伝承文化と言えると思います。
先輩から後輩へ、先生から生徒へ、地元から各地へ、あるいは親から子や孫へと受け継がれて行く。
初めての師匠から教わる場合は師匠は絶対的なもので、すべてが正しい、となるのが普通。
曲以外に技術や思想、立ち居振る舞いも伝承されて行きます。
私個人の少ない経験から言わせてもらうと、一人の師匠が言う事は絶対ではないという事。
他の世界を知らないとどうしても師匠を絶対視しがちですが、
理論的には正反対の事を言う師匠たちも存在するわけで。
その意味では複数の人から学ぶという事は決してマイナスにならないと思うわけです。
同じ曲でも師匠によって解釈が違う。
これは交響楽団の指揮者でもそうですね。
指揮者によって同じ交響曲でも違った演奏になります。
でもそれは許されない事ではなく解釈の違い、どの演奏でも感動するのは同じなのですから。
太鼓でもいろいろな人に教わると見えて来る世界が広がるように思います。