この講座も今回を入れて後2回となりました。
いつもの通り基礎打ちから。
この基礎打ちは三種類(正確には四種類)あって、これを続けるだけで細かいフレーズや下拍子に
慣れてくる、また音の強弱、メリハリ、感情表現、左右のフレーズ感などが養われるすぐれものです。
これもただ打っていては進歩にはつながりません。
太鼓は手を動かすだけではなく、頭も働かせ常に感じ取る事をしないと基礎打ちも単なる運動になってしまう。
今回も太鼓三台を向かい合わせての基礎打ちをやりましたが、二人とは一度も目が合いませんでした。
基礎打ちのフレーズを覚えていないので譜面をみたり暗唱したりで、顔を観る余裕がないんですね。
三人で息を合わせるというのも大事な太鼓の要素であることをこの基礎打ちは学べるようになっています。
やはり何事にも優先して曲を覚えてくるというのは最低限やらねばならない事だと思いました。
今回は座学で日本人の音の感覚というのをやりました。
その中で言葉はその民族の音楽に密接なつながりを持つという話は興味深かったですね。
そこでクイズです。
①② ③④⑤
ド ドン コ ド ドウン
の音を打つ時に一箇所だけアクセントを入れるとしたら自分なら①~⑤のうちどの音を一番強く打ちたくなるか?
さて。
講師の北原さんは日本の音にとてもこだわりがあるようで、日本の生活様式が座である以上、
音は変質していかないだろうとおっしゃってます。
残りの時間は十六分を刻む練習を秩父屋台囃子のフレーズで練習。
できるようになれば180~200/分の速さで打てるとよろしと。
講習のあとは懇親会になり、アルコールの力も手伝っていろいろな話がきけました。
中には酒が入ると自分の自慢話に終始するような人もいて私は苦手ですねえ、そういうの。
公認指導員とはなんぞや?という本音の話もきけてそれは面白かったですね。
私は公認指導員の資格は誰かから与えられるものではなく、
自分のためにあるという考えを述べましたがそれはいまいち伝わらなかったようでした。
公認指導員は太鼓の一般教養を網羅するのが正解なのかも知れません。
このへんは北原さんも悩んでいられるようで、技術や表現での採点は可能であるが
それでいいのか?という疑問もあるようです。
が、「太鼓は観ている人を楽しくさせるものでなければならない」、という一言がすべてのような気がします。